士師記:妥協と神に逆らう結果

どんどん神様から離れて行くイスラエルと救いの神のストーリー

士師記の特徴

罪に生きてどんどん神から離れていくイスラエルを、神が士師たち(政治的・軍事的なリーダー)を立ち上げ救うストーリー。

ヨシュアの死からサムエルの誕生の間のイスラエルの民の歴史(約400年の期間)。

ダークで希望がない、残酷な書。偉大な大リーダーのモーセの孫たちが悪い祭司になったり、「嘘でしょ!?何で聖書の中にこんなストーリーがあるの!?」と叫びたくなるところもある。

どんどん神様から離れて行くイスラエルと神のストーリー。祝福からどんどん離れていく。

まとめ

  1. 1章−3:8ー状況と問題説明。
  2. 3:9−16:31ー士師達の話
  3. 17章−21章 背教1の結果

キーワード:「悪」、「妥協」、「偶像礼拝」、「背教」、「サイクル」

問題

「イスラエルの子らは主の目に悪であることを行い。。。」2

神が申命記で命令した事を全て破る。3イスラエルが失敗4たのは

  1. 聖絶(敵の破壊、土地を完璧に勝ち取る命令)
  2. 「異邦の民」との結婚ダメ
  3. 他の神々
士師記のサイクル

サイクル

  1. 罪(妥協、偶像礼拝と背教)
  2. 罰(敵による占領)
  3. 悔い改め(助けてー)
  4. 神が士師を用いてて救い自由を

士師

12の士師が登場するが、メインの6人、もっと詰めると4人を追ったストーリー。士師達も問題だらけだった。彼らの活躍よりも、イスラエル全体の腐敗と背教を追ったストーリー。

  1. オテニエル
  2. エフデ
  3. デボラ
  4. ギデオン
  5. エフタ
  6. サムソン

士師記を分かるキー

士師記 21:25

「そのころ、イスラエルには王がなく、それぞれが自分の目に良いと見えることを行っていた。」5

士師記 2:16-17

「そのとき、主はさばきつかさを起こして、略奪する者の手から彼らを救われた。 ところが、彼らはそのさばきつかさにも聞き従わず、ほかの神々を慕って淫行を行い、それらを拝んだ。彼らの先祖が主の命令に聞き従って歩んだ道から早くも外れて、先祖たちのようには行わなかった。」6

最強の士師を待ち望む

士師記はクリスチャンが恥じないといけない書ではない。私たちも、同じ罪のサイクルに陥りやすい。容易に妥協し、すぐ神の言葉を忘れてしまう。素晴らしい神は、今でも同じように悔い改める人々を助けてくれる方だ。それと同時に、不完全な私たちも用いてくれる。でも、それよりも、希望が見え始める書だとも理解しないといけない。

士師記もイエス・約束のメシアに指す書だ。罪のサイクルから逃げ出せない私たちはイスラエルの民と同じように、完璧で完全に救ってくれる「士師」、「救い主」、「救世主」を待っている。人にはできない。イエスが必要だ。イエスが私たちを罪から贖う。


  1. 「はいきょう」。言葉の意味は漢字のまま、神に背を向ける、神を否定する、神の教えを生きない。
  2. 士師記2:11; 3:7; 3:12; 4:1; 6:1; 10:6; 13:1
  3. 申命記7:1−5
  4. 士師記3:6 彼らの娘を自分たちの妻とし、また自分たちの娘を彼らの息子に与えて、彼らの神々に仕えた
  5. 士師記 21:25 。一番最後のまとめの一節(17:6も同じだ)。
  6. 士師記 2:16-17