第一列王記

イスラエルの王たち国民の失敗等、何故神がイスラエルを散りばめたかを振り返りみながら、教えている。

長い書だ。おおよそ、40人の王がどのように失敗し、神がどのように預言者たちを立ち上げ始めたかを、第一列王記と第二列王記で見れる。

書かれた理由を理解すると、内容も少し分かりやすくなる。第一列王記と第二列王記が書かれたのは、バビロン捕虜の後だ。イスラエルが罪のため、散りばめられた後だ。そのような時代に、どのようにこんな状況になってしまったか、何故神がイスラエルを散りばめたかを振り返りみながら、教えている。

第一列王記のまとめ

1ー11章ソロモンとイスラエルの黄金時代。ダビデの息子ソロモンが前半主人公である。でも、心が分裂している。神に従うも、惑わされ、他の神々を追う。

12ー22章イスラエル南北へ分裂し神から遠ざかり、北の国:イスラエル南の国:ユダに別れる。 

ソロモン

ダビデとバテ・シェバの子供。誰がダビデの王位を継承するかと言う争いもあるが、ソロモンが受け継ぐ。ソロモンは、神に「知恵」を求め、褒められて、王としてすごい良いスタートを切る。1神はソロモンを祝福し、偉大な王国にする(父のダビデよりも10倍の王国)。 父のダビデが建てたかった神殿を建てる。イスラエルの絶頂期と言っても良いだろう。

知恵のあるはずのソロモンは徐々に神から離れていく。心が分裂している。外国の女と結婚し2、彼女たちの信じている神々を拝み、金とものに心奪われる。

ソロモンが年をとったとき、その妻たちが彼の心をほかの神々の方へ向けたので、彼の心は父ダビデの心と違って、彼の神、【主】と一つにはなっていなかった。3

これらは全部神の御心ではないことだ。4

南北分裂

ソロモンの心の分裂(女性に惹かれて、他の神々に惹かれていた)と同様に、イスラエルの国が南北に分裂し、悪い王と良い王が大きく分かれる、偶像礼拝と神の道に正そうとする預言者と分裂が見られる。

ソロモンの息子レハブアムの時に国は南北に分裂します。レハブアムが国民を圧政的な政策で苦しめヤロブアム反乱。10の部族を率いてサマリアを首都とする。

アハブとイゼベル

オムリの子アハブは、彼以前のだれよりも【主】の目に悪であることを行った。5

アハブの妻のイゼベルは悪女で、イスラエルをバアル教に染めようとした。そんな妻を持ったアハブは罪を軽く犯し、バアルやアシェラなどの偶像を拝んだ。6

エリヤ

「エリヤ」は「私の神は主」と言う意味の名前。神はエリアを通してたびたびいろんな奇跡を見せてきた。勇敢な時もあり、恐れで諦めたい時もある、ユニークな人。滅び去って行くイスラエル(北の王国に)預言者として遣わされた。

干ばつを予言したため、王アハブと王妃イゼベルに命を狙われ。エリヤは目の敵にされ命を狙われ続ける。

カラスに食事を持ってきてもらったり。異国の貧しい未亡人の家に居候させられたり。カルメル山 にて850人(450人のバアルの預言者、400人のアシェラの預言者。)対一人の決闘をしたり、大変だった。

とりあえず、すごい人。もっと詳しくはエリヤの記事。

学べること

  1. 分裂した心。不信仰は神のプランではない。イエスも教えている。

だれも二人の主人に仕えることはできません。一方を憎んで他方を愛することになるか、あなたがたは神と富とに仕えることはできません。7

  1. 偶像崇拝と霊的な妥協は破滅につながる。
  2. 神は離れていく人たちをも愛して、預言者を使た。悔い改めて欲しい。

あなたの人生で心が分裂している、不信仰な部分は?

  1. 第一列王記3:7-8
  2. 第一列王記11:3「七百人の王妃としての妻と、三百人の側女がいた。その妻たちが彼の心を転じた。」
  3. 第一列王記11:4
  4. 申命記17ー奴隷、軍隊、金、偶像など。神を求めた父のダビデよりエジプトのパロを思い出させるリーダーになってしまう。
  5. 第一列王記16:30
  6. 第一列王記16:31-33
  7. マタイ6:24