マルコの福音書

イエスの行動を重要視してイエスが苦難の僕で神の子と教える

16章しかない。もっとも短い福音書のマルコだ。そのうえ、テンポ良く進むので読みやすい福音書でもある。マルコはイエスが何をしたのかを強調。イエスの教えよりも「行い」・「行動」を追って行くマルコだ。

マルコ

一番早い時代に書かれているものとも思われている。最初の方に書かれた。ローマの、ユダヤ人じゃない異邦人に向けて書かれている。マルコは福音を聞き、信じた人々1にイエスがメシヤである事をを書いている。

このマルコは、「ヨハネマルコ」とも呼ばれている。第一次伝道旅行で、マルコは、バルナバとサウロと一緒に参加したが、第二次伝道旅行で、パウロとバルナバはマルコを参加させるかどうかで争い別々に行動した。

マルコのまとめ

まとめ方は、いくつか見方がある。ためになると思うのでいくつかみよう。

行動でまとめる

1-9 奇跡のイエス(最も多くの奇跡を記録、18の奇跡)

10-16 苦難の僕イエス

時間的なまとめ。

3年間しか取り上げていない。

1-9章では最初の2年半。ガリラヤ地方等

10章ではエルサレムへ向かう6ヶ月。

11-16章では最後の八日間が記録されている。

地理的なまとめ

ガリラヤ(北)から始まり、エルサレム(中心地)までの(北から南下)地理的な移動。

特徴

「すぐに」「すぐ( eutheos )」「ただちに」という言葉を40回以上使用。

旧約聖書からの引用が少なかったり、教えがやたとえ話しも少ない 。異邦人に優しい。

仕えるイエス

マルコはイエスがしたことに基づいて、イエスを「神の子」として証明する。

みんなの予想していたメシアとは違う。

マルコ10:45はイエスのミッション宣言、なんで来たかを教えてくれる。

「人の子も、仕えられるためではなく仕えるために、また多くの人のための贖いの代価として、自分のいのちを与えるために来たのです。」2

「苦難のしもべ」というメシア像。苦しむ。拒否される。理解してもらえない。3

行いからメシアだと強調する

権威ある教え、罪許す、安息日の上にも権威ある。4神にしか出来ない事する、癒しや悪霊や自然に対する権威。最終的には、死に打ち勝つ権威持っている事もみせる。

イエス「神の子」

出だしからすごい始まり方。マルコはイエスが神だと伝えたい。

「神の子、イエス・キリストの福音のはじめ。」 5

最後に、ユダヤのリーダー達、人達、弟子達も理解出来ずにイエスを拒否するが、真実を異邦人が唯一理解している。イエスの十字架での死を見たローマの百人隊長が分かった。

「この方は本当に神の子であった。」6

異邦人でも私たちでも理解する事ができ、信じられる事を強調している。

イエスのように歩もう

苦しんで、仕えて、模範として生きたイエスが見える。イエスが歩まれたように、へりくだりと人々に私たちも恐れから信仰へ移行しよう。7

  1. ローマ1:8
  2. マルコ10:45
  3. これはイザヤ52-53章の預言の成就だ。
  4. マルコ1:22; 2:10; 2:28
  5. マルコ1:1
  6. マルコ15:39
  7. ピリピ2章参照