ルツ記

ルツ記は、暗い時代に、神が信仰に歩む、外国人のルツを贖い祝福し希望をもたらすストーリーだ。

ルツ記:「嫁姑、摂理、贖い主」

ルツ記豆知識

たったの85節。意外な嫁姑ペアーの話。

エステル記とルツ記は聖書では唯一女性の名前が付けられている書だ。ルツは旧約聖書で名前が付けられた書でただ一人の外国人であり、イエスの先祖でもある。

悪い時代に外国人のルツは輝き信仰に生きた。イエスラエルの人たちにモラル、信仰と霊的生活の模範として取り上げられる。

ルツ記のまとめ

士師記の時代ー妥協に満ちた人々が自分勝手に、神に反抗して生きていた時代。イエスラエルでは飢饉もあり、ナオミは夫と息子二人と、モアブに出稼ぎに出る。その異国の地で、息子達は地元の嫁をもらう(ルツとオルパ)。

悲劇的にも、ナオミの夫も息子達も亡くなってしまう。

ナオミは人生諦めて、故郷のベツレヘムへ向かう。最初は嫁達も一緒に着いてゆくが、ルツは地元に帰るように説得する。ルツだけが以下のように返答しナオミと同行する。

ルツは言った。「お母様を捨て、別れて帰るように、仕向けないでください。お母様が行かれるところに私も行き、住まれるところに私も住みます。あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です。1

イスラエルに戻った二人は、一文なし。食べ物も「おこぼれを」2もらうしかない。落ち穂拾ってるところで、ルツは畑の持ち主のボアズに出会う。

ボアズは、金持ちで、誠実で信仰があった。

実はそのボアズは、ルツとナオミのゴエール:「贖い主」だった。

ボアズはルツを贖い、結婚し、息子(オベデ)を授かる。

勿論、ナオミも大喜び。

ゴエール:「贖い主」

当時は、名前と土地がとっても大切だった。土地は特に代々父から息子へと受け継がれ、神の約束の一部だった。息子がいなく死んだ場合、その人の親族が妻をもらい、名前と土地を継承する義務があった。ゴエールとは買い戻す権利のある人だ。3

失われたものや権利を買い戻す。

福音とイエスに指差す

ルツ記の終わりに、ナオミの孫、「オベデは、ダビデの父であるエッサイの父となった。」4

これは希望に溢れさせる終わり方だ。この悪の時代に、イスラエル最大の王、ダビデへさしている。希望をちらつかせている。

でも、そこで終わらない。メシアの希望をも、もたらす。完璧な「贖い主」を待ち望ませるものだ。「神の働きははじまったばっかりだよ!希望を持って!」と叫んでいる。

クリスチャンはイスラエルの民がずっと待っていた、イエスに出会えるし、信仰により贖われた!聖書全てを通してイエスが見えるしイエスが語ってくれる。そのイエスにもっと出会ってゆこう。


  1. ルツ記1:16
  2. レビ記23:22;申命記24:19-22 参照
  3. 申命記25:5ー10
  4. ルツ記4:17